ペンタトニックスケールって何?

ペンタトニックスケールとは

ペンタとはギリシャ語で「5」を表す言葉で、ペンタトニックスケールとは5音のスケールのことです。通常のスケールは7音で作られるので少し特殊なスケールですね。

ペンタトニックスケールには

  • メジャー・ペンタトニックスケール
  • マイナー・ペンタトニックスケール

の2種類があります。

ペンタトニックスケール『応用編』はこちら。

メジャー・ペンタトニックスケール

メジャースケールから第4音と第7音を省いたスケール

メジャー・ペンタトニックスケール

マイナー・ペンタトニックスケール

ナチュラルマイナースケールから第2音と第6音を省いたスケール

マイナー・ペンタトニックスケール

ペンタトニックスケールの派生スケール

各ペンタトニックスケールにブルーノート呼ばれるブルージーな響きを持つ特徴的な音を加えたものです。

・ブルーノート

ブルーノート

メジャー・ペンタトニックスケール+ブルーノート

メジャー・ペンタトニックスケールに♭3のブルーノートを加えたスケール

メジャー・ペンタトニックスケール+ブルーノート

マイナー・ペンタトニックスケール+ブルーノート

マイナー・ペンタトニックスケールに♭5のブルーノートを加えたスケール

マイナー・ペンタトニックスケール+ブルーノート

ブルーノートスケール

ブルーノートスケールには様々な解釈がありますが、この記事ではメジャー&マイナーペンタトニックスケールに♭3と♭5のブルーノートを加えたスケールとします。

ペンタトニックスケールを使用する場面

では具体的にどのような場面で使用するか紹介していきます。

  • 楽曲のちょっとした間奏
  • アドリブ演奏が必要なソロパート
  • 伴奏におけるオブリガード

大きく分けてこの3種類に分類できます。

ペンタトニックスケールの基本的な使い方

ペンタトニックスケールは演奏する曲の調に合わせて使用します。曲の中にどんなにコードが出てきても、調に対するスケールを演奏しましょう。

よくある間違いはコードに対してペンタトニックスケールを当てはめてしまうことで、楽曲の雰囲気に合わない外れた音使いになってしまいがちです。(もちろん例外的に格好よく使える場合もあります。)

Key=Cの曲に対しては

  • Cメジャーペンタトニックスケール or Aマイナーペンタトニックスケール(注1)
  • Cマイナーペンタトニックスケール

を使用することになります。

つまりKey=CのⅤ7であるG7のようなコードでも、Cメジャー・ペンタトニックスケールやCマイナー・ペンタトニックスケールを使用するということです。

(注1)Cメジャーに対してAマイナーがスケールを並び替えた並行調なのでどちらも使えます

曲調別のペンタトニックスケールの使い分け方

2種類あるペンタトニックスケール(メジャー&マイナー)のどちらを使うかの選択方法

明るい調の曲(メジャーKey)

調に対応するメジャー・ペンタトニックスケール、もしくは並行調のマイナー・ペンタトニックスケールを使用します。

マイナー・ペンタトニックスケールは曲の中で使用できるところが限られるので、理解できないうちに使うのはお勧めできません。

暗い調の曲(マイナーKey)

調に対応するマイナー・ペンタトニックスケール、もしくは並行調のメジャー・ペンタトニックスケールを使用します。

7thコードを多用する曲(ブルース・ファンクなど)

ブルースやファンクのような7thコードを多用する曲は基本として調に対応するマイナー・ペンタトニックスケールを使用します。メジャーコードにマイナー・ペンタトニックスケールをぶつけた響きが、なんともブルージーにサウンドするはずです。

マイナー・ペンタトニックスケールを使い慣れたらメジャー・ペンタトニックスケールも使用してみましょう。こちらのスケールは格好良く演奏するために経験が必要です。

まとめ

いろんな場面に使えてとても便利なスケールであるペンタトニック・スケール。しかし意外と正しくスケールを選択し、使用するのが難しいスケールでもあります。

ぜひ選択の仕方、使用方法を覚えてかっこよくペンタトニック・スケールを使いこなしましょう!