ピアノ伴奏のコードをよりおしゃれにするには

「もっとピアノ伴奏をおしゃれにしたい!」

コードでの伴奏が少しできるようになってくると、もっとおしゃれに伴奏したいと欲が出てくるものです。

ではどうすればおしゃれに伴奏ができるのでしょうか?

この記事では表記されたコードを拡大解釈して読み取り、よりおしゃれな響きを得る方法をお教えします。

コードを拡大解釈しよう

コードを楽譜通りに弾かなくてもいいって知っていましたか?
実は表記通りではなく、自分なりに拡大した解釈で演奏してもいいんです。

コードというのは3和音を基準に音が増えていくことによって、複雑でおしゃれな響きになっていきます。

  1. 3和音(トライアド)
    1度・3度・5度を重ねた和音で、響きや構造が最もシンプルなコード
  2. 4和音
    3和音にmaj7・7・6のいずれかが加わったコード
  3. テンションコード
    4和音にさらに9th・11th・13thが加わったコード

表記されているコードよりも音の多いコードに変更して演奏すると、よりおしゃれな響きが得られます。

  • C ⇒ Cmaj7 or Cmaj9
  • Am ⇒ Am7 or Am9

大げさに言うと上記のように拡大解釈して演奏することが可能です。(もちろん合う合わないはあるので、どこまで拡大解釈するかはセンスが問われます)

それでは拡大解釈の仕方を紹介していきましょう。

メジャーコードをおしゃれにするには

トライアドにはadd9を

CやFのようなトライアドにはadd9を追加しましょう。

add9とはトライアドに9thをプラスするコードのことで、最近では2と表記することもあります。(Cadd9 or C2)
9thを使うには本来maj7・7・6の音のどれかが入っている必要がありますが、add9はトライアドにそのまま9thを加えることができます。

「C」を「Cadd9」に

maj7コードには9thを

Cmaj7やFmaj7のような4和音には9thを追加しましょう。

先ほどのadd9の時にも説明しましたが、maj7・7・6には9thを加えることができます。

個人的にはmaj7コードに9thを入れる場合には、一番上ではなくルートの代わりに一番下につけることが多いです。
伴奏ではさりげなさが大事な場面が多いので、9thを上に加えると個性が強すぎるためできれば避けましょう。(もちろん強調したい場合はOK)

7thコードや6thコードに関しては、9thが一番上でも和音の響きが強調され過ぎないので可能です。

「Cmaj7」を「Cmaj9」に

7thコードにはテンションを

7thコードには9thや13thなどのテンションを使いましょう。11thは9th・11thが理解できてからで大丈夫です。

ドミナントモーションの7thコードであれば以下のように加えます。

  • 行き着く先のコードがメジャーコード ⇒ ♮9 or b9・#9 & ♮13 or b13
  • 行き着く先のコードがマイナーコード ⇒  b9 or #9 & b13
7thコードに9th
7thコードに13th

マイナーコードをおしゃれにするには

m7コードには9thか11thを

m7コードは9thと11thが使えるので、比較的おしゃれに差をつけやすいコードです。

9thは上でも下でもどちらで加えてもおしゃれな響きを得られ、11thを使う際には5thを省いて代わりに11thを押さえます。もちろん両方使うとさらにおしゃれです。

「Am7」を「Am9」か「Am11」に

m7(b5)コードには11thを

m7(b5)コードには11thが有効です。
9thも場合によっては使えますが、見極めが難しいので割愛します。

これもm7の時と同様、5thを省いて使用するので音だけでいうとm7コードと同じ構成音になります。
そのため耳コピをする際には判別が難しく、前後の関係性から予測することになります。

Am7(b5)に11thを

参考例

原型

実用例

まとめ

いかがでしたか?
コードをただ表記されているまま弾いていてもおしゃれにはなりません。

メジャーコード

  • メジャートライアドにはadd9
  • mai7コードには9th
  • 7thコードには9thか13th

マイナーコード

  • m7には9thか11th
  • m7(b5)には11th

簡単なコード伴奏ができたら、次は拡大解釈してコードを弾いてみましょう!