ペンタトニックスケールってほんとに手軽?『応用編』

「初心者でも扱いやすく手軽に演奏できるペンタトニックスケール」

その他のスケールと比べると音数も少ないので覚えやすく、癖づけてしまえば初心者でも扱いやすい万能なスケールですね。

即興演奏であるアドリブにも重宝されロックやブルースにもよく使用されます。

しかし使えば使うほど奥が深いスケールだと僕は思っていて、音が少なく誰でも演奏できるのでオリジナリティを出しつつ格好よく演奏するのが難しい側面もあります。

ペンタトニックスケールを使う上で、僕が大事だと思っているポイントがあります。

  • 正しいKeyのペンタトニックスケールを選択する
  • メロディを意識する
  • リズムがあいまいにならないよう注意する

この3つを意識することで、比較的格好よく演奏できるのではないでしょうか。

正しくペンタトニックスケールを使うには

正しいKeyのペンタトニックスケールを選択する


せっかくペンタトニックスケールを覚えても、状況に合わせたスケール選びが出来ていないと元も子もありません。

特に気を付けないといけないのはコード進行を含んでいる場合と、ワンコードやツーコードののようにコード進行を含まない場合における選び分け方です。

コード進行がある楽曲

調がはっきりしているので調に対応するペンタトニックスケールを使用します。

1つのコードのみで演奏するワンコードの曲

調に対してではなくコードのルートをスタートとするペンタトニックスケールを使用します。7thコードであればメジャーとマイナーのどちらも、マイナー7thコードであればマイナー・ペンタが使用できます。

2つのコードを繰り返すツーコードの曲

ワンコードと同じように、調ではなくコードに対してペンタトニックスケールを選択します。

例としてDm7ーG7を使用した2つのパターンを紹介します。

ぱっと見ではⅡーⅤのコード進行に思えますがどう解釈すべきでしょうか。

Aのパターンはコード進行として扱わずツーコードとして解釈するので、Dマイナー・ペンタを使用します。

BのパターンはⅡーⅤーⅠなので、Cメジャー・ペンタかAマイナー・ペンタを使用しましょう。

メロディを意識する

ほかのスケールでも言えることですが、音の並びを覚えられていないとスケールの音を探りながら演奏することになります。

そうすると無難な音を並べただけの演奏になってしまいがちで、格好いい演奏からは程遠くなってしまいます。

音が少ないからこそしっかりと覚えて、自分の意志で音を選び演奏しましょう。

リズムがあいまいにならないよう注意する

スケールの音が覚えられていないことによって起こるもうひとつの弊害が、リズムに意識がいかないことです。

ただでさえ音が少なくメロディを表現するのが難しいのに、リズムまでボロボロでは良いとこ無しです。

リズムを意識するにはペンタトニックスケールから音をさらに減らして、2・3音を選びリズムだけで表現ができるよう練習します。しっかりとグルーブにのって、絶対に外さないつもりで演奏しましょう。

格好よくペンタトニックスケールを弾きこなすために

ペンタトニックスケールの演奏に慣れてきたら、さすがに5音だけでは寂しくなってきます。

より格好よく演奏するには、ペンタトニックスケールと相性の良いブルーノートをうまく使いましょう。

ブルーノートを引っ掛ける

ペンタトニックスケールを演奏する際にブルーノートを装飾音として使用して演奏します。

フレーズの上に1音プラスする

フレーズを演奏する場合、任意の音の上にペンタトニックスケール上の別の音を同時に演奏します。

まとめ

誰でも演奏できるからこそ奥が深いペンタトニックスケール。

  • 正しくペンタトニックスケールを選択
  • メロディを意識する
  • リズムがあいまいにならないよう注意する

これが出来たら

  • ブルーノートを引っ掛ける
  • フレーズの上に1音プラスする

に挑戦してみましょう。

何にせよまずはスケールをしっかり覚えないとスタートラインにも立てません。

しっかり練習して格好よくペンタトニックスケールを弾きこなしましょう!