あなたがもしピアノを聴くなら、一体どの部分に注目して聴くでしょうか。
ジャズピアノならジャズらしいフレーズやアグレッシブなアプローチでしょうか。
またファンクやフュージョンに登場するピアノならグルーヴ感かもしれません。
確かにⅡ-Ⅴフレーズが弾けることや演奏がグルーヴしていることはとてもとても大事な要素です。
しかしそれよりも真っ先に人の耳に届くのは「どんな音色(ねいろ)で演奏されているか」ではないでしょうか。
なのでこの記事ではぼくが大好きな「音色が素晴らしいピアニスト」をご紹介したいと思います。
キース・ジャレット
ジャズを演奏するピアニストなら知らない人はいないレジェンドの一人で、その繊細なタッチと音色はクラシックのアルバムもリリースするほど。
一つ目の動画はジャズのスタンダード『Danny Boy』です。
また音色はもちろん彼のソングライティングも大好きで、アルバム『My Song』に収録されている『Country』は最高です。
アーロン・デイヴィス
ホリー・コール・トリオのピアニスト。
彼のグランドピアノの音色は、包容力があって暖かさを感じさせてくれます。
同じくホリー・コール・トリオのベーシストであるデヴィッド・ピルチとのデュオ「Piltch & Davis」でも活動していて、アルバム『Feast』のオープニングナンバーであるボブ・ディランのカバー『Ring Them Bells』でも素晴らしいピアノを披露しています。
ラッセル・フェランテ
アメリカのフュージョンバンドであるYellow Jacketsのリーダー兼キーボーディスト。
活動初期はローズなどのエレピも活用していましたが、近年はピアノを使用することが多くなりました。
音色はもちろんのこと彼の柔らかいグルーブも最高なんですよね。
ブルース・ホーンズビー
クラシック、ジャズ、ブルーグラス、フォーク、モータウン、ロック、ブルースなど、幅広い音楽をルーツに持つブルース・ホーンズビー。
その明るくソリッドな音色は突き抜けるように耳に届くんですよね。
自身のバンドであるブルース・ホーンズビー・アンド・ザ・レインジではグラミー賞を受賞し、スタジオ・ミュージシャンとして数多くのアーティストの作品に参加。
ボニー・レイットの名バラード『I Can’t Make You Love Me』ではアコースティックピアノを担当し、イントロ途中から登場するフレーズでは素晴らしい音色を堪能できます。
エヴォルト・ペリエ
ベルギー出身のジャズピアニストで、妻であるジャズシンガー、トゥトゥ・プワネのバンドで活躍しています。
派手さはあまり無いのですが歌をサポートする堅実なピアノプレイは、彼の人柄を表しているようにも思えるんですよね。
アコースティックピアノだけでなくローズピアノも弾きこなす、おすすめのピアニストです。
武部聡志
FNS歌謡祭の音楽監督を務める日本を代表する音楽プロデューサーのひとりで、彼なしには現在の日本の音楽界は成り立ちません。
プロデューサー、プレイヤーとしてユーミンや一青窈など数多くのアーティストを支え、アレンジャーとして数えきれないほどの名曲を世に送り出しました。
歌に寄り添う無駄のないプレイスタイルは、「これぞ歌伴奏の極み」といったところでしょうか。
まとめ
ピアノの音色を良くするためには、いい音色を知らなければなりません。
ぼくはこの記事でご紹介したような素晴らしいピアニストたちの音色を聴いて、イメージを膨らませ自分の演奏に活かしています。
イメージの力がどう音色を変化させるかについてはこちらの記事で書きました。
ぜひあなたの好きな音色のピアニストを見つけてマネしてみてください!
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