バンドで演奏中に左手の使い方に迷ったことはありませんか?
左手でベースは弾いてはいけないと、どこかで読んだりたり誰かに聞いたりしたことのある方は多いはずです。
この記事は次のような方に向けた内容です。
- まだバンド経験が浅いキーボーディスト
- もっと上手になりたいピアニスト
- 普段はピアノ弾き語りがメインのボーカリスト
当てはまる方はぜひ最後まで読んでください。
きっと新たなステップに進めるはずです!
もくじ
左手でベースは弾いてはいけない?
結論から先に言うと左手でベースは弾いてもいいです!
たまにまったく弾いてはいけないと思い込んでる方がいますが、そんなことはないです。
ただ、たった一つだけ守ってほしいことがあります。
それは「ベーシストの邪魔をしない」こと!
ベーシストの邪魔をするって?
果たしてどんなことがベーシストの邪魔なんでしょうか。
- フレーズをユニゾンするが間違ったりリズムがずれたりする
考えただけで邪魔ですね。きれいにユニゾンできればかっこいいですが、ちょっとでも間違えたりずれたりすればアンサンブルはぶち壊しです。
- ベースラインを弾いてしまう
同じような音域で違うフレーズを弾くと、音がぶつかって不協和音になってしまいます。ほとんどベーシストに対するテロ攻撃ですね。
このような感じで演奏をしていると、ベーシストから怒りの鉄拳をお見舞いされかねません。
しかし、たとえ同じ音域でベース音を弾いていても大人しくしておけば実は大丈夫なのです!
バンドのピアニストの左手の役割とは?
左手の使い方は大きく分けて、ベース・ゴーストノート・コードの3種類があります。
ベース
一番オーソドックスな弾き方ですね。
バンドであろうとピアノだけだろうと使える演奏法です。
具体的な弾き方は
- ベース単音(高さは自由)
- ベースと5度
- ベースと7度(メジャーセブン or セブン)
- ベースと8度(オクターブ)
- ベースと5度と8度
などがあり、ピアノのみで演奏する際の5割程度の音量で弾きます。
コードを弾く
バンドマンとしてのピアニストが目指す奏法ですね。
ポップス・ジャズ・R&Bなど、何にでも使える奏法です。
3和音はベース音を省くと音が寂しいので3音とも押さえます。
4和音のベース音(第1音)も省けるとより良いですが、弾いていても問題はありません。
テンションコードは5音あるのでベースを省いて押さえましょう。
4和音以上のコードのボイシングは下記のページを参考にしてみてください。
ゴーストノート
リズムを強調するアプローチをする際に行う左手の奏法です。
パラディドル(打楽器に用いられるルーディメンツのひとつ)のように左右の手を互い違いに演奏します。
左手の音量は3割程度に抑える必要があります。
左手のダメな使い方
代表的な左手のダメな使い方を見てみましょう。
- ベーシストの邪魔をする
先ほども書きましたがベースとのユニゾンを失敗したり、違うベースラインを弾いてしまうことです。
- 右手と左手の音量バランスが悪い
基本的には左手のボリュームは右手より小さいほうが良く、奏法に合わせたバランスを心掛けましょう。
- コードを押さえるポジションが低い
左でコードを押さえるにはポジションが大事です。
ポジションが低いと、きれいにハーモニーが感じられないうえにアンサンブルも崩してしまいます。
個人的には、中心の「ド」から2つ下の「シ」より下はコードでは使わないようにしています。(ベース音は別です)
左手でベースを弾く曲・弾かない曲
では左手でベースを弾く曲と弾かない曲はどう判断するのでしょうか。
左手でベースを弾く曲
- 明らかにピアノがメインの伴奏になっている曲
ピアノバラードやピアノロックのように、低音で支えた弾き方をしている曲。
- リズムパターンが決まっている曲
リズムを強調したアプローチが必要な、ファンク調などのリズミカルな曲。
左手でベースを弾かなくてもよい曲
- コードとメロディを一緒にひく必要がある曲
イントロやバッキングでメロディーを弾きつつコードを弾く必要がある場合。
- ジャズ的な解釈を必要とする曲
ジャズの曲はもちろんのこと、ジャズの解釈が必要な曲全般。
まとめ
ピアニストがバンド内で演奏する場合の左手の使い方をまとめます。
- ベーシストの邪魔をしない
- 左手のボリュームは奏法にあったバランスにする
- コードを押さえる場合はポジションに気を付ける
これらの他にもジャンルや楽曲の雰囲気によって、さまざまな左手の使い方があります。
「この曲の場合はどう弾いたらいいの?」「このジャンルでは左手どうするのがかっこいいの?」など具体的で専門的なことが知りたい方は、よかったらレッスンを受けてみませんか?
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