- シンコペーションってなに?
- シンコペーションがあるとリズムが取れない
ポップスやロックなどのポピュラーミュージックには、シンコペーションと呼ばれる疾走感を生むリズムが欠かせません。
しかしクラシックピアノを長年演奏していてもシンコペーションが苦手だという人は意外と多く、ポップスの楽曲をソロピアノで演奏したり歌の伴奏などをする際に困っているという話をよく聞きます。
この記事ではそんな人に向けて「シンコペーションとは何か」「どんなパターンがあるのか」「どうやって練習したらいいか」を解説します。
もくじ
シンコペーションってなに?
そもそもシンコペーションとは何なのでしょうか?
音楽の現場では「シンコペ」や「喰う」というような言葉で表現されるリズムのことで、理論的に説明するなら裏拍または弱拍から次の拍にまたがって演奏することです。楽譜上では「タイ」で表現されていることが多いですね。
本来アクセントが来る場所とは違うタイミングで演奏されるため、疾走感や浮遊感を感じるリズムなんです。
なぜシンコペーションが難しいのか?
シンコペーションがなぜ難しいかというと、拍の頭にアクセントがないため「1・2・3・4」と一定周期で感じていたカウントが取れなくなるからです。
カウントが取れなくなってしまうと演奏がズレて、リズムの特徴である疾走感や浮遊感が焦った感じや不安定さにつながってしまうんです。
なのでシンコペーションの苦手を克服するためには、拍の頭を正確に感じられるようになることが大切なんです!
代表的なシンコペーション
この章では4拍子を仮定して、小節内の各拍から 次の拍に向かって 進行する代表的なシンコペーションを紹介します。
1拍目から
8分音符のシンコペーション
16分音符のシンコペーション
2拍目から
8分音符のシンコペーション
16分音符のシンコペーション
3拍目から
8分音符のシンコペーション
16分音符のシンコペーション
4拍目から
8分音符のシンコペーション
16分音符のシンコペーション
より難しいシンコペーション
シンコペーションの中でも最も難易度が高いのが、連続するシンコペーションです。
ただでさえ拍の頭が取りにくいシンコペーションが2拍や3拍にまたがって続くと、混乱してリズムが取れなくなってしまいますよね。ミュージシャン同士ではこのような拍の頭が取れない状態のことを「アタマが飛ぶ」と呼んでいます。
この章では代表的ないくつかの連続するシンコペーションを題材にして、簡単なリズムの取り方を紹介していきます。
リズムパターン
シンコペーションを克服するためには、シンコペーションを構成するパーツとなるリズムパターンを知ることが大切です。
代表的なリズムパターンについては下記の記事にまとめてあるので、読んでみてください。
ポップスやロックでよく使われる8分音符と16分音符の代表的なリズムパターンを理解したら、次の章からのシンコペーションに挑戦していきましょう!
連続するシンコペーションとその練習法
連続するシンコペーションを理解するには、まず拍をまたぐ音符に使用されている「タイ」を外して考えましょう。
下記のようなシンコペーションがあるとします。
上記のシンコペーションの場合、タイを外してこのように考えましょう。そうすれば拍の頭がはっきりします。
そのあとでタイがかかっていた部分を、元に戻します。その時に注意なのが言葉は「ター」のように放り投げてしまわず、「タア」のように拍頭を見失わない言葉を使いましょう。
では次はどうでしょうか?
まずはタイを外して、
元に戻します。
最後にこれはどうでしょうか?
タイを外して、
最後にタイを戻します。
まとめ
いかがでしたか?
最後の例題はちょっと難しかったかもしれませんが、この方法を使えばシンコペーションの苦手を克服できるはずです。
どんどんシンコペーションを演奏して、リズムがそろった時の気持ちよさを体感してください。
もし克服できなかったら、レッスンを受けてみませんか。
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